デマンド管理 とデマンド監視E-ENERGYについて

IOTとDX推進

デマンド監視とは

工場や事務所で使う電力は、キュービクルといわれる受電設備で受電しています。

電気料金は、最大電力をベースに計算されます。30分あたりの電力使用量kWhをデマンドと呼びます。高圧で受電する場合は、電力会社とこのデマンドに応じて契約をします。

デマンドを管理する理由

契約基本料金

当然、デマンド契約量が大きいと基本料金が高くなります。ただし、500kW前後の契約では、実使用電力によっては、逆転現状もあるので、わざと?超えて契約するという方法もありです。

電気主任技術者の選任等

500kW未満の契約の場合は自家用電気工作物となり、それ以上で契約する場合には、電気主任技術者をおくことが取り決めされています。社内に資格保有者がいないと新たに人員を確保しないといけないのでコストアップになります。また、保全計画、教育計画や経済産業省の査察まであるかもしれません

500kW未満の場合は、電力使用も少ないので主任技術者は委託されるまたは1種電気工事士の資格保有者が認定講習でも管理することができます。

それ以上の場合規模に応じて3種、2種、1種の電検資格が必要となります。

契約は1年

業務用電力の契約は1年契約(今は種類が増えてますが)です。

デマンドをオーバーするとその最大値での契約なので、その後デマンドがずっと下がっても1年以上は契約を変更することはできまん。

罰金?

契約デマンドを超過した場合、その超過した月は超過料金が課せられます。

また、生産工場等で電気主任技術者がいるのにも関わらず、何度もデマンドオーバーすることも恥ずかしいお話になります。

そのようなことから、デマンドをコントロール必要があります。

デマンド監視装置

デマンド監視装置を紹介します。

三菱電機のE-Energy MES-DM500です。

受電キュービクルには電力パルス出力があるので(ない場合もあるのでその場合は機器の追加が必要となります)その信号を計時して30分間のデマンドの予想、警報、電力調整を行います。また、警報等のログ記録および使用電力、デマンドの記録も保管できます。集計する場合は、専用の集計ソフトとそのライセンスUSBドングルを別途購入必要となります

WEBソフトで閲覧する場合はIE11+javaが必要となります。

IE11もEdgeとなる、javaがアドオンできないのでここは注意が必要です。WEB上で見る画面を参考にアップします

現在時点でのデマンド曲線です

デマンドの月次トレンドです

設定等はメンテナンス画面で可能です。

パルスを入力で演算処理して・・ならPLCでもできそうですが、予測デマンド等この装置で演算してくれるので便利です。

設定は専門用語が多くてどう使うのか毎回メーカーに聞いてますが、運用は各社違うので一般的な回答しかもらえないです。

デマンド管理について

デマンドコントローラー(デマコン)をつけても管理できなければなにもしないのと一緒です。

警報と教育

デマコンには警報接点があるので、予想デマンドオーバーする場合、構内の放送またはメールやネットワークで通報して、エアコン等業務上必要のないものを停止するように社内教育する必要があります。デマンドオーバーでかかるコストアップは実は一番無駄になることを周知する必要があります。生産コスト計算のベースがあがることって以外と知られていないケースが多い

自動停止

計測時間30分間で、停止させてもいい、空調とめてもいいまたは省エネ運転にしてもいい場合は、自動停止がいいです。停止できる電力と残時間を計算して制御出力で制御することができます。複数出力があるので、停止させる順番等組み合わせも可能です。

デマコンの拡張性について

・月報収集ソフトで月報帳票ができます(別途)

・イーサネット接続では、WEBブラウザでメンテナンス、モニタができます

・シリアル通信はMCプロトコルなので、シリアル通信で対応している機器でデマコンの情報伝送ができます。PLCやECOSERVER(三菱電機)でデータ収集処理することでアンドン表示や帳票記録ができます

まとめ

デマンド管理して、最大値を抑えることで基本料金をおさえることができます。それは、ひいては省エネルギーにつながります。

これは、製造管理側の立場にある人も把握しておくことが必要です。製造単価のベースがアップする、それも放置すれば1年以上稼働にかかわらずかかるコストアップになります。

停止する、省エネできる機器がない場合は、従業員の教育も必要となるので従業員の意識改革が必要です。

自宅では、冷蔵庫の扉の開閉でも気にかけるのに、工場では作業性優先で気にかけないでは困りますね。

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