タイマと一言に言っても高速タイマや積算タイマ、色んな使い方があるかと思います。プログラムの記述方法やデバイスを使った計時方法について紹介します。
高速タイマ、低速タイマの記述について
三菱PLC GXWorks2の場合
高速タイマの入力方法 OUTコイルで h T0 K10 と書き込みます。
このようになります。
タイマの設定はPCパラメータで設定します。
低速タイマは通常のタイマでK10=1秒となります。
高速タイマは10msecなので K10=0.1秒となります。
スキャンタイムが10msec以下プログラムが走るので高速タイマを使うことでタクトタイムを短くすることも可能となります。
PCパラメータでタイマの設定値の変更できるので必要に応じて変えることもできますが、昔から使っている人は高速タイマ10msec、低速タイマ100msecと憶えているので、変更しないほうがいいかと思います。
積算タイマを使う場合
PCパラメータのデバイス設定で積算タイマを割り当てします。
積算タイマはリセットしなければ計時していのでこの場合は10秒まで積算計時して、10秒でST0がONします。
リセットはRST命令を使います。標準で割付されないようになっているので積算タイマはあまり使われないかもしれません。(後述のデバイスタイマ参照)
キーエンスの場合 KV8000(KVSTUDIO 11J)
キーエンスPLCの場合は、このように命令で設定されています。
10nsecってどれだけ凄いかと思いますが、PLCの処理が高速化すれば、必要なのかもしれません。
普段三菱PLCがメインなので直接入力でOUTと入力することで選択肢がでてくれるといちいちマニュアルみなくてもいいので助かります。
デバイスでタイマ計測する方法
デバイスで計時する方法では、デバイスの値で判断を色々と活用できます。
記述方法
SM410~からのシステムビットで立ち上がりでINCアップさせることで計時します
計時プログラムとリセット方法の参考です。
リセットは0を転送することでリセットとなります。
判別処理
デバイス処理すると色んなことができます。
積算は加算だかでなく減算も可能です。また、数値で表記できるのでデバイスの値によって出力することも可能なので、条件で積算タイマをたくさん使うことなく1デバイスで管理可能となります。
まとめ
タイマといっても色んな活用できます。しかし、注意すべきこともあります。
デバイスで管理する場合はデバイスのワード単位には注意しましょう。ダブルワードでは大抵の処理で問題ないかと思います。あと、停電したときにどうするか処理も必要となります。停電で記憶しないデバイスの場合0にリセットされます。(その方が都合がいい時もありますが)
タイマはあくまでPLCの時間情報を使っていますので、長時間計時した場合ずれも大きくなります。正確な時間で管理したい場合は、PLCの時刻合わせ処理をして、時刻から時間を演算するほうがいいでしょう。
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