シーケンサー(PLC)の選定について

FA基礎

FA機器で設計する場合、まずは、メインとなるPLCの機種選定が重要となります。

客先仕様の場合もあります。機能仕様から選定する場合もあります。

PLCのメーカー

日本国内では、三菱電機 50% キーエンス 20% オムロン 20% Panasonic、富士電機、日立製作所・・・海外メーカーでは、SEAMENS,ROCKWELL,AllenBradley

が有名ですね。(自分調べです)

HMIのメーカー(タッチパネル)

三菱電機、Pro-face、キーエンス、オムロン、八紘電機・・・再編八紘電機は富士電機になっていますね。

選定基準

1)たくさん使われているメーカーがいいでしょう。メンテナンスソフトも共通ですし、予備部品を共通化できます。

2)納期を考慮するとキーエンスは、断然早い。

3)機能について

FA機器関連で親和性の高い製品を考慮します。

例1)キーエンスのサーボモーターを使う場合は、キーエンスのPLCを選定→キーエンスのタッチパネルの選定となります。

例2)既設が三菱電機のネットワーク(NETHやCC-LINK IE)であれば、三菱電機を選定します。

機種選定

三菱電機製品で考えてみます。

PLCの種類は、大きく分けて3つあります。

1)F(X)シリーズ

FXシリーズは、小型PLCの区分でFXの中でも種類がたくさんあります。

小規模で運用する場合はこちらを選定するのがいいでしょう。

ハード構成、IOの点数、使用する通信仕様等に合わせて、型式を決めることになります。

2)Qシリーズ

QシリーズはビルディングタイプのPLCで、古くはAシリーズ大型、小型PLCがあり活躍していた機種の後継機となります。現在は、集約されてユニバーサルモデルが主体となってきています。大規模、中規模に対応できます。ネットワーク構成でも上位通信も可能で、専用ユニットを拡張することでプロセス制御、モーションコントロールも可能です。

基本構成だけで、ベースユニット、電源ユニット、CPU他が必要となるのでFXよりは高くなります。

3)iQシリーズ

Qシリーズの上位構成機器となります。

メンテナンスソフトもGX DeveloperやWorks2ではなく、GX Works3となります。将来的にIEC(国際電気標準会議)準拠を目指しているかと思います。

DeveloperからWorks2へ移行するときも使いずらたったですが、Works3は過去の使い勝手とはまったく違うので、三菱しか使ったことがない人は使いこなせませんね。

PanasonicとかオムロンはもともとIEC準拠なので?違和感すくないかもしれません。

iQでは、Qシリーズができることは当然できます。特筆すべきは、CPU性能向上とアップデート機能ですね。以前のQシリーズでは、機能制限は製造番号で区別されていましたが、iQでは、ソフトアップデートできるので、去年買ったCPUの機能が不足していてもアップデートで対応可能となります。

あとは、データベース機能の追加、PID制御本数の増加ですね。

簡易ですが、データベースも使えるので在庫管理も簡単にできます。PIDも本数増えたことでプロセスPLCでなくてもPID制御可能です。

とは、それぞれ機種ごとに性能仕様が決まっています。

使えるステップ数(内部容量)、IO点数等です。使う仕様の60%くらいの容量で選定しましょう。

ギリギリだと改造や仕様変更で結局買いなおしになると倍費用がかかります。

お勧めは、最低限イーサネットポートがついている機種ですね。

タッチパネルや外部通信のコストを考えると多少高くてもイーサネットポートがついているのを選定しましょう。

まとめ

選定は、制御盤に格納可能かどうかいろんな条件がありますが、経験積むとわかってきます。偉そうに言っていますが、何度CPUを交換したことか・・。ステップ数もあまくみると失敗します。

まずは、小規模からFA業界への参加をおすすめします。

個人的な見解が多いです。あしからず・・

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