PLC初心者の最初にトライさせたいのが信号機のプログラム製作です。(定番!?)
信号機は身近にあるもので、タイムチャートを想定しやすいし、出力も緑、黄、赤の3点×2セット(交差点で考えると)=6点ですごく少ない。また、入力による制限もほぼないループ処理なので基本処理の練習として最適です。
タイムチャートの作成
まず、考えたいのはいきなりラダープログラムに向かうのではなく、理路整然仕組み(タイミングチャートやフローチャート)を作成することです。
ここが一番重要で、極力簡単な仕組みを考えましょう。
複雑な制御が必要な場面はほかにあるので、どれだけ仕組みやラダーを簡単にできるかでより高等で複雑な制御で役にたつことでしょう
タイミングチャートは表のように作成します。
プログラム作成
今回はラベルを使用したプログラムで説明します。
最近のPLCツールは、ラベルが使いやすくなっています。今後のプログラムでは、ラベルの活用が注目されると思います。
ほかにも色々と手法がありますが、ラベルで記述することで、よりわかりやすく早くプログラムできます。
プログラムはラダー自己保持プログラムで作成します。初心者は、まず自己保持でプログラムすることをお勧めします。電気制御回路では、特にハード回路は自己保持回路が主となるます。ソフト、ハード一緒に技術向上ができるので是非お勧めします。
ラベルを使用するには、新規作成でラベルを使用するにチェックを入れます。
既存のプログラムの場合はプロジェクト>プロジェクト種別の変更でラベルを使うことができます。既存のプログラムではラベルで使う範囲のデバイス設定が必要となるので、デバイスの範囲調整が必要となります。
ラベルでは、例:開始待機中と割付けでき、次に流用する場合も表示がでるのでプログラム効率もよいですね。
作成手順
1.自己保持回路は、トリガとなる信号(開始待機中タイマ)がONしたら、OUTコイル(緑)がONする。
2.その信号(緑)で自己保持回路を作ります。
3.これで、自己保持ができたので、次の動作に移る信号を出すための回路信号(緑タイマ)を作ります。
4.OUT信号(緑タイマ)で次の動作(黄)をONさせたら、この自己保持回路をOFFするために回路停止信号(黄)を記述します。
※OUTコイル赤で出力赤信号を出力します。
※赤タイマ2はシーケンスのループ処理部分です。
このように作っていきます。
まとめ
自己保持になれることで、ハード回路自己保持の理解も深めるかと思います。
これができたら、右折信号や歩道者用の制御の追加をしていきましょう
確認用ではタッチパネルを使います。ここに自動車や歩行者の動きも入れるとさらに難しくなるので、ぜひやってみてほしいです。
サンプルもアップしたので利用してください