インバータ駆動をCC-LINK通信でやりましょう

FA基礎

はじめに

CC-LINKとは最大64局のリモートデバイス(インバータ、IO、アナログユニット等)をケーブル1本で自由に扱うことができます。PLC側はCC-LINKマスタユニットだけでよく、配線も専用ケーブル1本で施工できるので、IO配線が少なくて済みます。インバータ制御の場合は、トルク制御やアナログ入出力制御を構成する場合、かなりのハード削減となるので工数削減ともなります。インバータ制御をCC-LINKで実施するケースが多いので標準的に使う部分をまとめてきます

CC-LINK施工上の注意

CC-LINK配線処理

インバータの構成

PLCマスタ-インバータは、駆動電源を除き、CC-LINK接続の場合1本で接続できます。ただし、インバータの場合接続台数は42台となります。

終端抵抗は忘れすに・・A800-NCの場合は基盤上のSW設定でも終端処理が可能です。

インバータパラメータ設定

Pr.77 パラメータ書込選択をまず2に変更して書き込みできるようにします。

Pr.160 ユーザグループ読出選択によりシンプルモード選択の場合表示されないパラメータがあるので初期値0のままとします。

インバータ制御をCC-LINKで実施する場合の設定

運転モードの設定はCCLINKで行うのでNET運転モードとします。Pr340=10、Pr79=0とします。Pr79=0とすればCCLINK通信不可となった場合でもPU運転切り替えをして単独運転可能なためです。

CCLINKの設定

Pr542局番設定1-64 設定される局番となります。同じ局番設定は不可です。

Pr543通信ボーレート 配線、ネットワーク構成で決定しますがネットワーク内ではすべて同じボーレート設定をします

Pr544 拡張設定でより多くの制御を可能とします。インバータの大抵の操作は拡張設定しなくてもできますので拡張設定はなしとします。

インバータプログラム

インバータを動かすには、正転指示とその時の回転数設定が必要です。

運転制御するためには、回転数モニタと異常リセットが必須となります。

最低限の部分を参考にあげます。

通信プログラムで実施するのは、回転数モニタ、異常リセット

回転数設定と正転指令をおこなう部分となります。

制御回路では、回転数調整、回転数記憶、運転停止回路があります。

参考プログラムファイル

まとめ

インバータプログラムは複数貼り付けを実施することで何台あろうが瞬殺でプログラム可能となります。複数貼り付け方法は次回説明します。

FB化や構造化も可能ですが、ひな形を作ってデバッグして、複数コピ―することで精度の高いプログラムを構築できます。

CC-LINK通信は、配線1本で通信できますので、配線工数の削減、機器の削減もできます。あとから追加改造なしで機能追加もできるので非常に便利です。ぜひ、ローカルFAネットワークとして活用してみてください。

コメント

  1. は~ より:

    お世話になります。
    参考にさせて頂こうとダウンロードを試みましたが

    Invalid File Type (/home/c2333592/public_html/gorism1010.com/wp-content/uploads/download-manager-files/CCLINK_INVサンプル.gxw)!

    と表示されダウンロード出来ません。

    zipファイルはダウンロード可能な様です。

    • gorism1010 より:

      は~様 お世話になります。大変失礼しました。ZIPファイル形式でないとダウンロードできませんでした。修正しましたので、ぜひ参考にしてください。

      • は~ より:

        お世話になります。
        ダウンロード出来ました。
        ご対応ありがとうございます。

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