FL-NETとは
FL-netとは、Ethernetを採用し、コモンメモリシステムを基本とする産業用オープンネットワークです。Ver.2のコントローラレベルに加え、コモンメモリシステム上に搭載する入出力機器定義を仕様化し、Ver.3では、デバイスレベルにも対応しました。ネットワークのフラット化が実現可能です。
(引用:JEMA)
私の知る範囲では、半導体製造の大規模ラインで10年以上前から使われていて、産業用オープンネットワークのイーサネットケーブルで接続できることから、オムロン、三菱他の異種間(PCも含めて)共通で使用できるすぐれものです。
三菱電機のFL-NETユニットは当時は10Mbpsしか対応していなかったが、パラメータスイッチ設定の変更で100Mbpsにすることができました。
システム構成
異種間FA機器およびコントローラーレベル(PC)から汎用デバイスまでイーサネットだけで接続可能となります。
三菱、オムロンでの設定方法
設定するのは、IPアドレス、ノード番号、あと領域のサイズとなります。
IPアドレスは、192.168.**. ××を使用します。
一つのグループ256台以下の構成を256グループ作成できます。
**がグループ、××が個々の番号です。××をノード番号とするとわかりやすいと思います。
これ以上大きい構成の場合は、それなりのIPで構成します。
領域ですが、領域1はビットエリア、領域2がワードエリアで使うのが一般的のようです。
三菱の場合
領域1の設定方法参考です。
FL-NET設定ソフトで設定した場合となります。
ラダー記述の場合はこのようになります。
オムロンの場合
CX-ONEにFL-NETの設定ソフトがあるのでそれで設定します。
これで設定をあわせるとオムロン、三菱で簡単に通信できます。
トークンとは
FL-NETで聞きなれないのが、このトークンです。
トークンとは、Talkしてる?お話ししようよ信号みたいな感じです。
トーク可能信号がない場合はそのネットワークに参加できていないことになります。
まとめ
異種間産業用ネットワークとして古くから使われている割に、日本ではあまり日の目をみないイメージですが、要所では使用されてるので名前とシステム構成ぐらい理解してるといいと思います。
OMRON と三菱のPLC間通信をサイクリック通信したい場合は、非常に役に立ちます。
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