PLCのデバイスとは
PLCのデバイスとは、X000-*** Y000-***の、ように表記されるものです。
パソコンでいうデバイスとは、マウス、キーボードですね。
PLCの場合は、PLCが扱うことができるものということですね。
デバイスの基本は、ビットです。
ビットとは、ひとつの信号でオン、オフしかありません。1=オン、0=オフとも覚えておいて下さい。
このビットが、16個集まるとワードとなります。
1ワード=2バイト=16ビットと覚えるといいですよ❗
ちょっと難しい話になりますが、今後も使うので覚えておいてください。
イメージはこんな形なんですが..
1ワードは、10進数で0-65535 16進数の場合は、H0-FFFFまでとなります。
16進数でFFFFのときは16個のビットがすべてON(=1)となります。
初心者用説明 IOとは
IOとは、INPUT(入力)OUTPUT(出力)をまとめてIOと呼びます。FA制御では、IOチェックとよく呼びますが、配線のIN/OUTが正常に配線されているか確認することをいいます。
プログラムを考えるには、入力(入力デバイスとは、スイッチとかセンサーです)、出力(リレー、電磁接触器、インバータ、サーボモータ等です)、内部処理用のデバイスが必要になります。
小型のPLCの場合は、入出力は固定ですので、運用にあったPLCを選定します。
中型PLC以上の場合は、使用するユニット、高機能ユニット等によってデバイスの割り付けも必要になります。(パラメータで設定しますが初級では説明省きますね)
FX3Gで説明します。
入力デバイスX000-007までしかありませんね。
これは製品仕様なので仕方ないのですが、Xのデバイス8個(8ビット=1バイトなので)で区切られます。
三菱やキーエンスの小型PLCでは、XYのデバイスのXY000から数点に特殊機能を持たせている場合があります。X側には、高速入力、Y側には表のようにパルス出力機能です。
なにができるかいうとサーボモータ等をここで扱うことができます。
さて、前置きが長くなりましたが、
参考 三菱 k016040b.pdf
①入力デバイス X ②出力デバイス Yとなりますね。
ここは、小型PLCは、ほぼ固定です。
③内部デバイスは、プログラムするときに使います。
Mデバイスは10進のビットデバイス。
Dは10進のワードデバイスと覚えましょう。
オン、オフはMデバイスを使い、数字とか使う場合はDデバイスを使います。
あとよく使うのが、システムデバイス、タイマー、カウンターですね。
システムデバイスは、グローバルデバイスコメントで編集―サンプルコメントの流用で設定するとしらべなくても見られます。
M8000-とD8000-からが特殊デバイスとなります。
特殊デバイスは、各社、各機種により違います。
1秒フリッカ信号などは、信号灯で使いますが、システムデバイスとしてないメーカーもあります。
内部デバイスの使い方
内部デバイスは、IOと違い、PLCの内部だけで使うデバイスのことを言います。
内部デバイスの使い方の例です。
運転スイッチを押して、内部デバイスを自己保持します。M0運転補助でモータの運転リレーと運転中の表示ランプを点灯させます。
内部デバイスには、いろいろと機能があります。
Tデバイスはタイマー、Cデバイスはカウンターとして使えます。
仕様書の見方
参考にFX3Gの性能仕様書をアップします。
性能仕様の見方ですが、
プログラムメモリとは、何ステップ(1接点1ステップ+α)プログラムを書くことができるかです。1万ステップは、FX程度では使わないと思います。
演算処理速度は、プログラムを作成して動作させたときのPLCの処理速度です。1命令で0.21μ秒なので、×ステップ数がスキャンタイムとなります。(実際は・・)
入出力点数はIOの点数です。
内部リレーの説明です。
データレジスタとはワードのデータです。
キープ用またはファイルレジスタは、電源オフしても記憶しておくことができます。
拡張レジスタは、大量のデータを格納したい場合や、ワードデータが不足する場合に使います。
ポインタは、使い方が色々ありますが、基本的には、そのポイントにジャンプさせるポイントだと考えましょう。分岐命令、割込み命令のほかコメント管理でも使えます。
ネスティングは、マシンコントール命令と一緒に使うことが多いです。
プログラム一体をインターロックする場合に使います。
まとめ
FA制御では、デバイスとかIOとかわからない言葉が多いかと思います。呼び方も色々あったりするので、徐々に慣れていくしかありません。オムロンやキーエンスのサイトにFA用語集があるのでぜひ参考にするといいと思います。
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